昭和の懐かし館



所在地 埼玉県行田市佐間1-20-1 ファンシービル1F
電話番号 048-558-2361
開館時間 10:00〜17:00
休館日 毎週月曜日(月曜日が祝祭日の週は翌日の火曜日)
入場料 大人200円、小・中学生100円
備考 幼稚園児や乳幼児は無料、ただし付添者がいること


2003年4月に埼玉県行田市に「昭和の懐かし館」が開館した。
実はここを企画・運営している
昭和浪漫社の社長さんとは以前から知り合い
であり、オープン前の3月にお披露目をするので、来ないかとお誘いを受けた。
基本的に誘われるとホイホイどこにでも行ってしまうやつなので、暇そうに
しているカミさんと三女を連れてお邪魔することにした。

場所は
埼玉県行田市、東京方面からだと高崎線の「吹上」からバスという
ことらしいが、我が家(足立区の最北端)からだと東北自動車道にすぐに
乗れるので、車で行くことにした。「加須」インターで降りて、約30分。
「昭和の懐かし館」には駐車場がないが、すぐ近くに
水城公園という大きな
公園があり、そこの無料駐車場に入れればよい。歩いて1分で懐かし館に行ける。

館内に入るとすぐに昭和浪漫社の社長さんがニコニコ顔で出迎えてくれた。
今日は町田忍さん(庶民文化研究家)も来ていると案内され、久しぶりの再会に
やや緊張しつつ、カミさんを紹介した。

BGMは実際の古いレコードプレイヤーで
「月光仮面」を流しており、レトロ
ちっくな雰囲気だ。入り口付近には昭和のガキ大将の人形たちが当時を
再現してくれている。やや定番という感もあるが、昭和庶民の
お茶の間には
ちゃぶ台、白黒テレビ、電気釜や扇風機などが設置しており、懐かしさを打ち出す。
洗濯機は相当古そうなものだったが、実際にモーターが動くところがすごい。
そして昭和文化を語る上で外せないのが、
駄菓子屋だろう。
名糖ホームランバーのアイスボックスが実にいい。
当時の懐かしい駄菓子も充実していた。

懐かし館には
昭和30年代の写真がたくさん展示されている。庶民の生活を知る
には当時の何気ない風景が貴重だと思う。ながめているだけでも楽しい。
その中で思わず爆笑してしまったのが、この写真だ。



小学校の教室を再現した部屋で休んでいたら、昭和浪漫社の社長さんが何やら
ニコニコしながら持ってきてくれた。「これ、行田市では名物の食べ物なんで
すが、はすぴーさんの知っている文化フライと同じようなものですかね?」
ここ、行田市ではかつて「いとへん産業」が盛んで、女工員たちが仕事の合間に
おやつがわりとしてフライを作ったそうだ。それは銭のかたちをしており
「ゼニフライ」と呼ばれ、言葉が変化して今では
「ゼリーフライ」と言う。
私の知っている文化フライとは外見は似ているが、味はまったく別の食べ物
であった。ゼリーフライはおからとじゃがいもをベースにしており、にんじん、
ネギが入ったいた。



さて、話がそれてしまったが、「昭和の懐かし館」は他の類似する博物館と
違うのは細部にわたって
リアルなこだわりを持っているということだ。
したがって生活用品、日用雑貨、電気製品、映画ポスター、パチンコ台等
全部が本物でついさきぼどまで現役として活躍していたという感じがする。
私が訪問した時はまだオープン前だったので、全体の7割程度しか準備が
できていないと社長さんは言われていたが、なかなかどうして充実していた。
ただ、残念ながら駅からのアプローチが悪いので、人気スポットになるか
どうかは疑問が残る。「昭和の懐かし館」だけを目的としてわざわざ行田市
を訪れるのはお薦めではない。
さきたま古墳公園、行田市郷土博物館、
古代蓮の里
などを訪問して、ついでに「昭和の懐かし館」を訪れよう。
そして行田名物の「ゼリーフライ」を食べて締めくくろう。




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